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2023-02-02

座標範囲が奇妙な括弧で表示されるのはなぜですか?

データアレイに基づくドキュメントの Property Browser では、例えば“[-250 µm; 249.02 µm[“のように、示される座標範囲を四角い括弧で囲んでいることに気づくかもしれません。これは、下限は範囲に含まれますが、上限は含まれないことを示しています。詳しくはWikipediaを参照してください。

上記座標の除外は最近隣補間法を動作させるために行った規約から導かれます:

・最近隣補間法では、全ての座標が正確に1つのサンプリングポイントである最近隣に属している必要があります。したがって、あるサンプリングポイントの座標範囲の下限の境界は内側にあり、その上限の境界は外側にあると規定されています。そうでないと、以下のような場合に問題が発生します:サンプリング距離 1mm の等距離データ配列において、サンプリングポイント i の座標を 1mm、サンプリングポイント i + 1 の座標を 2mm とします。次に、座標 1.5mm の値を最近隣補間を用いて補間する必要があります。もし、サンプリングポイントの間隔が両方の境界で閉じていたら、どこから補間値を取得すればいいのかわからなくなります。しかし、われわれの定義によれば、ポイント 1.5mm は i ではなく、サンプリングポイント i + 1 に属することは明らかです。
・ここでデータ配列の最後のサンプリングポイントを考えると、その境界の上限はサンプリングポイントに属さないため、結果的にその上限はそのデータ配列の座標範囲にまったく属さないことになります。