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2023-02-16

非近軸回折型ビームスプリッターの設計と厳密な解析

非近軸回折型ビームスプリッターを直接設計することは依然として難易度が高い作業です。分岐角度が比較的大きく、素子の構造は動作波長と同等かそれよりも小さくなります。その結果、近軸モデリングでアプローチ可能な範囲を超えることが多くあります。この事例では、回折光学素子の構造を一次設計するために反復フーリエ変換アルゴリズム(IFTA)とthin-element approximation(TEA)を使用し、次にフーリエモーダル法(FMM)によって厳密な性能評価を行います。

設計タスク

近軸条件を超えて動作する回折型ビームスプリッターを、とりわけ0 次回折光をコントロールするために、どのように設計し最適化すればよいでしょうか?

設計

位相透過関数の設計

位相透過関数の設計に反復フーリエ変換アルゴリズム(IFTA)を使用します。

構造の設計

近軸条件を仮定し、構造の設計にthin-element approximation(TEA)を使用します。

性能評価

TEAによる性能評価

近軸条件を仮定し、構造の設計に使用したTEA を用いて評価を行います。

フーリエモーダル法による性能評価

非近軸条件において、実際の性能を確認するためにFMM による厳密な評価を行います。

さらなる最適化

0 次回折光の調整

いかなる仮定もせずに、FMMを使用して直接構造を最適化します。

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VirtualLab Fusion のテクノロジー

ドキュメント情報

タイトル 非近軸回折型ビームスプリッターの設計と厳密な解析
ドキュメント番号 DOE.0004
バージョン 2.0
Edition VirtualLab Fusion Advanced
Toolbox Diffractive Optics Toolbox Silver
使用したVirtualLabのバージョン 2020.1 (Build 1.200)
カテゴリー Application Use Case
参考資料

Grating Order Analyzer
Configuration of Grating Structures by Using Interfaces
Design of a High-NA Beam Splitter with 24000 Dots Random Pattern
Design of Diffractive Beam Splitters for Generating a 2D Light Mark